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最後の職人伝

塩野米松氏の著書について紹介したい。

最後の職人伝最後の職人伝
(2006/11/21)
塩野 米松

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ものにいのちを吹き込む職人たちのこと
と題された前文にこの人の思いや後世に残したいことが集約されているので
そこからの引用という形で本書を紹介する。(赤字は見やすいように私が勝手に色付け。)

(引用開始)

消えた手仕事
多くの人に会えば会うほど、私は得た物よりも、なくした物の方が大きいと考えるようになった。

「何が手仕事を消したのか」
すべてが使い捨てになり、経済は雪だるまのように、転げるたびに大きくなった。使い捨てにしたのは品物ばかりではない。家も自動車もそうなった。
それらを選び、買い求めたのは私たちである。

気がつけば手仕事の職人たちはいなくなっていた。誰も消えて欲しいとは思わなかったし、あったほうがいいと思っていたのだが、実際に選んだのは、彼らを失う道だった。

手仕事と一緒に何をなくしたのか

人間は考え、悲しみ、喜ぶ精神と、訓練することで精緻で極限まで力を発揮する肉体を持っていた。体を作り
考えた物を作り上げることで、やりがいや歓びを手に入れていたのだ。機械技術の進歩と、飽くなきコスト削減の追求、機を待つことで利益を得ることは、人間から肉体の意味を奪いはしないだろうか。
バーチャルという言葉が、日常生活に入り込んでいる。バーチャルには肉体は伴わない。現代の教育も、考えや思考を中心としたものである。頭脳の訓練に、偏向し過ぎてはいないだとうか。
肉体不在の人間社会。それはあまりに不自然でもろい、歪んだ社会ではないか。

・・・この本で紹介したのは、みな自然素材を扱う人たちである。工業化の日本の中で、とうの昔に置き去られたような職業の人たちである。しかし、彼らから学ぶことは多い
 素材はすべて違うもの
 その癖や個性を見抜き、それを活かす
 その素材は、自然から供給を受けるか、自ら育てる。
 そのためには、絶やさぬように使いつづける知恵があった。また使いつづけるというのも、その技をもつ職人の後を継ぐ者がいて初めて持続させられる考えであった

 私は今までこんなご託を並べずに、彼らの話すままを、聞き書きの形で紹介してきた。しかし、それだけでは話が通じない時代にはいりつつある。言わずもがなのことを並べ立ててしまったが、残された貴重な職人たちの話を聞いてもらいたい。個人の話というものは、人の心を揺るがす力があり、時代や、職業など、大きな枠でくくるのでは見えないものを見せてくれる。
こうした個人が集まって、本来、国は形成されていたのである。

(引用以上)

自分が、日頃考えていることに重なる部分が多かったので、ここで紹介した。

・職人の技を伝えていきたい、残していきたい。
・手仕事こそ残るもの、残すべきもの
・肉体を研ぎすませたい。


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