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「日本民藝館」 「民芸の趣旨」 東京木工探訪1

行ってきました。
日本民藝館
03.jpg

※日本民藝館は、「民藝」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、柳宗悦らにより企画され開設された。

この日は、「平成23年度 日本民藝館展-新作工芸公募展-」の最中だったので、
手仕事による伝統的な工芸品を中心に、陶器や織物など、日本各地の新作工芸品の数々を展示されていた。

自分はやはり「木工」に目が行くのだが、水屋ダンスのような食器棚や椅子など、参考になる美しい作品が展示してあった。
それと、展示のための飾り棚。丁寧に作られたもので、とても美しかった。

いいものの良さを見直す。そんな心地よい一時だった。





でもこの日一番の衝撃は、この「民芸の趣旨」
mingei.jpg


売店で売っていたこの小冊子が素晴らしいので、紹介したい。


「民藝とはどう云ふ意味なのか」という問いに対する柳宗悦 氏の回答が、
全42ページの本書にすべて書かれている。

これを読み、自分がなりたいのは、職人であり、
作りたいのは民藝だと、確信した。


非常にコンパクトな一冊なので、ぜひ一読を勧めるが、これを手に取る機会のない人に向けて要約する。


一、民藝の語義
  民藝には大きく2つの性質がある。実用品であること。普通品であること。
  言うなれば、民衆の生活になくてはならぬ、普段使いのもの。
  ただし、用の目的のために(使用するために)、「誠実に」作られていることが必要で、
  商業主義の粗悪なもの、不親切なものなどはこれに含まれない。

  民藝は、例えば、使い良く便宜なもの、使ってみて頼りになるもの
  共に暮らしてみて落ち着くもの使えば使うほど親しさの出るもの
  買い易い値段のもの、といった特色を兼ね備えている。


二、民藝の必要
  毎日使う、衣、食器、家具などが知らず知らず、我々に及ぼす精神的、肉体的影響は甚大。
  近頃の粗悪な品は、人々に、物を粗末にさせる習慣をもたらした。
  普段使いの品が健全でなければ、この世は美しくならない。

三、民藝の実現
  民藝の実現のためには、「地方で、その土地の材料を使い、手仕事によって作ること」が必要
  ただし、作る物は過去の反復ではなく、生活の様式の変化に合わせて、「実用品」を作る必要がある
  大勢の人に届ける実用品であるから、職人たちが必要。
  個人作家は、自己の表現や、独自の仕事に偏りがだが、彼らには、職人の手本となり、
  率先していく能力があるはずだ。賢明な作家にその働きを期待したい。


四、民藝の目標
  民藝の美しさに心を打たれ、なぜ美しいのかを考えた。
  職人が、当たり前なものを当たり前に作り、当たり前に美しかった。それだけだ。
  考えてみてほしい。昔からの卓越した工芸品の多くが、平凡な職人が、事もなげに作ったということを。
  つまり、職人たちが無意識に当たり前に仕事をすること。
  それが、素晴らしい民藝を作る、ということを
  我々は「意識」し、職人たちを守っていくという心意気が何よりも必要なのだ。



要約以上

共感することばかりである。

粗悪な物が増え、物に対する愛情は希薄化し、不親切なものが増えた昨今。
民衆のためモノ、しかも手仕事によるモノが、現代社会が抱える問題を解決する糸口になるのではないか。
そのための人の働き、職人の存在を我々は守っていく必要がる。

70~80年前に柳氏が照らした道を、これから進んでてみようと思う。









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