木のおはし

こんばんは。

はじめまして、木のおはしです。

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持ち主がずっと作りたいと言っていたのに、
他のおはしを使っていて
ようやく最近重い腰を上げて作ってくれました。

ぼくは元々、栗の木です。
岐阜県飛騨地方の山の中で育ちました。

家具用に製材、乾燥して
ちゃぶ台を作るのに、買われてきた材料です。
ちゃぶ台を作って、余った部分が僕になりました。

よく「クリって堅いんやろ?」と
勘違いされるのですが、ぼくはそこまで頑固じゃないです。

堅さは中程度で、
堅い木に比べると柔らかく軽い木です。
水には強いです。

飛騨地方のお家の土台には栗が使われていることが多いです。

全国的には少なくなっているそうですが、
飛騨にはまだいます。

タンニンという渋み成分を持っているので、
鉄と反応したり、長く使っていると黒っぽくなってきます。
それはしょうがないんで、許してください。

でもね、そのタンニンをアンモニアと反応させると、ぼくみたいなええ色になります。
ええでしょ?ちょっと渋くて。
アンモニア自体は揮発してもう残ってません。

最後にえごまオイルでお化粧してもらって、
今のぼくになりました。

ぼく以外にも栗のお箸作ってもらってるみたいなんで、
ほしい人おったら、連絡ください。

気に入ってくれた人には
なるべく高く買ってもらって、
あんまり、高いと困るという人には少しでも値引きするように言うときます。

ちょっと、ぼくの写真ぼけてない?
ちゃんとかっこよく撮ってもらえるかな、、、
 
クリの箸(想定年齢28歳)

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製作中

ただいまご依頼をいただき製作中です。

接着剤なしで
水に強い

というご要望をいただきまして

何とか精いっぱいお応えしようと思い
色々悩みましたが、

これが一番かと思い
製作に向かっています。

ちょっと加工途中を紹介させてください。

DSC_0073_R.jpg 
これは、加工の際に迷ったり間違ったりしないように、
墨付けをしたあとに、印(勝手墨)をつけたものです。

のこぎりで加工していきます。
DSC_0081_R.jpg


その後、ルーターで荒堀したあとに、ノミで掘っていきます。
DSC_0095_R.jpg

手間がかかる作業です。

でも、これが良いと思います。

長く使ってもらうもの、
大切な木を使わせていただくのだから
手間をかけてもいい。


たく

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美濃の手仕事


早速ですが、これはなんでしょう?
maguwa2


こうやって使います。
maguwa
こうやって和紙の水を混ぜるのに使うそうです。

縁あって、美濃で和紙作りを行っている職人さんを尋ねました。
現場で職人さんの仕事を見せていただきました。


落水紙という
型と落ちる水を利用して和紙に柄をつけることをされているそうです。

maguwa rakusui
これが型です。
色んなデザインがあるようです。

冒頭の道具を
マグワというそうです。

漢字で書くと馬鍬でしょう。
馬が畑を耕すときにひくあの馬鍬と形が似ているからでしょうか。

DSC_0532.jpg 

長年使われてきて傷んできていました。
DSC_0534.jpg

じっくり見るととてもよく考えて作られています。

痛みが激しくぜひ新調したいとのことで、
今回、新しくこの“まぐわ”を製作させていただきました!

はい。

もちろん、初めてのお仕事です。

まぐわ

現物があるので作れました。
この長年の使用に耐えた、
先人の知恵を参考にさせていただきながら、

maguwa
材料は水に強く、適度な重さと強度を備えたヒノキ

 maguwa

maguwa
納品時には、この両側の腕にピタッと寸法が合うかどうか、
余裕の取り方(あんまりぐらつきがあってもよろしくない)は
大丈夫か、など、実はドキドキしておりましたが、
無事にピタッと収まり、動きもなめらか。

「現状のものよりもう少し軽くしてほしい」
とのご要望に応えて、部材のサイズを絞り、持つ部分も
つかみやすいサイズにしてみました。

以前は機械で行っていたこの
水を“たてる”作業ですが、
この機会に、手で行うとのことでした。

お茶をたてるのと同じように、とても大切な作業。
手で行うと心地よい音がするそうです。

職人さんの道具を作らせていただくということで、
自分で使い勝手をイメージしながら材料の太さなど
確かめながら作らせてもらいました。

自分は、
手でやると気持ちもこもるし、作り手の心も整うと
感じながら仕事をしています。

「これを機に手で行う仕事に切り替える。」

なんて、仕事のご縁を頂いたことをうれしく思います。

maguwa


美濃の和紙職人 千田さんの工房はこちらです。↓

大光工房
〒501-3788 岐阜県美濃市蕨生725-1
(和紙の里会館の近くです。)

TURNSの取材記事はこちら


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ちゃぶ台、引き出し、将棋台、火鉢 の修復のお仕事をさせていただきました。

修理事例のご紹介

今回は、長野県伊那市 K様のご依頼品です。
遠方よりお持ち込みいただきありがとうございます。


修理前の写真はこちら

ちゃぶ台
ちゃぶ台 修理前

引き出し
 引き出し 修理前

将棋台
将棋台 修理前

将棋台横から
将棋台 修理前 その2

火鉢(修理前の写真を撮り忘れたので、写真は板金修理と清掃が完了したもの)
火鉢


具体的な修理内容については下記のとおりです。

ちゃぶ台
 ・表面削り直し
 ・塗装 (天面のみ:現状より濃い色に)
 ・脚ぐらつき調整
引き出し
 ・表面削り直し(前面・上・横)
 ・底板追加(4段)
 ・着色塗装(本体、引出前板)
 
 ※なくなってしまっていた引き出し受け桟追加
 ※裏板追加
 ※前板飛び出し調整
  (古い引き出しは大抵、本体の側面の板が縮んで、引き出しが
   飛び出した格好になっている。
   大抵は、引き出し後端が調整用に削れるようになっている。)

将棋台
 ・脚ぐらつき直し
 ・清掃
 ※オイル塗装

火鉢
 ・底板金受追加→こちらは板金のプロに依頼。


まずは引き出しですが、

最初はこの状態
引き出し修理前
取っ手を外して塗装をはがしていきます
引き出塗装はがし→ 引き出塗装はがし
そして塗り直し、取っ手を取り付けると

こうなりました。
引出 修理後

引き出しの底板にも新しい板を入れなおしてあります。
引き出し 


ちゃぶ台も
天板の上面のみ、塗装をはがしていきます。
ちゃぶ台 修理中


塗装をはがすと同時に傷もとれ、美しい生地がでてきます。
ちゃぶ台 塗装はがし後


そして色を合わせて塗装をすると

こうなります。

ちゃぶ台 修理後

こちらの将棋台は、もともとは削り直しを希望されていましたが、
大工のおじいさまの手作り品だそうで、

とても雰囲気があり、削りなおすと、この良さが消えてしまうと思いましたので、
清掃し、オイルを塗ることをご提案させてもらいました。

この格子は、手で切り込みを入れてあります。

将棋台

脚も地獄ほぞという手の込んだ構造になっていました。
将棋台 脚 

将棋台 アップ 



少しノリガついてしまっていた火鉢
火鉢

中の板金が傷んで灰がこぼれるようになってしまっていたので、
高山市の田中板金さんに作り直していただきました。

さすが板金屋さん完璧な仕上がり。
しかもわざわざ古いトタンの材料を手に入れてきて、
この火鉢に合う雰囲気で作り直していただきました。
(新しいトタンだとステンレスみたいにピカピカしている)

火鉢 


冬以外にも置台として使いたいとのことで
ふたを新たに作りました。

こんな感じです。

古い引き出しの扉の鏡板だった
ケヤキの古材と、本体の素材に合わせて
カキを使いました。

火鉢 ふた


やはり古材を使った分、元の雰囲気との
相性も良いように思います。

火鉢 ふたあり




以上4点
お直し完了しました。


k様は、先代先々代より使われていた品々を
お母様より譲受けられたとのこと、
ご自身も昔から古い家具を使っていたとのこと。
これから使っていくうえで、ちょっと手直しをしたいとのことで
ご依頼をいただきました。

古い味を残しながら、新しい生活に使いやすいように
またお好みの色あいに合わせて修復させていただきました。
もちろん、ぐらつきや不具合は直してあります。

aa_R.jpg 


素敵なご縁をいただきありがとうございました。
勉強させていただきました。
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天野拓(たく)

心と身体がよろこぶ家具作りをしています。
ちゃぶ台と家具の修復に特に力を入れています。

飛騨高山の
家具工房やどりぎ 

お直しの問い合わせ(無料)はこちらからどうぞ
その他の修復の事例は ホームページの 修復の仕事 からご覧いただけます。




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丸棒をカンナで削る


おはようございます。

朝からイスの脚になる、丸棒を削っていました。

丸棒づくり1

こんな感じで 曲面になった鉋を使って削っていきます。

丸棒づくり2
内丸鉋という鉋です。

以下の写真のように「旋盤(せんばん)」や 「ろくろ」と呼ばれる回転させる機械を使う方法もあるのですが、

pwl-claj.gif


ぼくはカンナで削りたくなります。

初めは平らなカンナで
8角形を16角形としながら、角をとっていくので
カンナで削るほうが時間がかかります。

でもカンナで削るほうが好きなんです。


シュッと削っているときの音、感触

そして削ったあとの触り心地、なめらかさ
やさしいカーブ

手で確かめながら出っ張っている角を落としていく。
この工程

そして真円ではない、やさしくなめらかな丸棒。
まん丸も気持ちいいけれど、これも気持ちいい。

削っていると癒されます。

身体の感覚が研ぎ澄まされていきます。


丸棒づくり3

五感を使って家具を作っていると気持ちいい。

目も

鼻も

指先も

体幹も

いきいきとしてくる。


心と身体が喜ぶ家具作り

天野 拓
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ごあいさつ
高山で家具を作っています。
木の家具づくりと古い家具の修理が大好きです。
毎日勉強させてもらってます。

蔵に眠っている家具ありませんか?!(^^)!

あなたの生活に合わせたデザインや サイズの「あなたのため」の家具を ご予算内で提供したいと考えています。

「木の家具ってやっぱりいいな」
「木の道具ってなんだか落ち着く」
そう言っていただけるよう 仕事をしていきます。
ようこそ
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